研究概要 |
我々は肝硬変状態にしたマウスにGFP陽性骨髄細胞を投与し,肝線維化と肝機能が改善するGFP/CCl_4モデルを開発し,関与するサイトカインの同定のため,BioPlexサスペンジョンアレイシステムを用いて検討した。その結果G-CSFとIL1bの発現の関与が骨髄細胞投与後の肝機能改善に重要であることがわかった。またGFP陽性骨髄由来細胞の定着・細胞の形態的変化をとらえ,小型のLiv2陽性細胞・A6陽性細胞と類円形のCD44/Liv8陽性細胞・MMP9陽性細胞・Maid陽性細胞の二つの骨髄細胞集団を検出することができた。また持続肝障害での骨髄細胞増殖にER stressであるXBP1,GRP78の発現が関わっていることも明らかにした。
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