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2008 年度 実績報告書

アルツハイマー病の早期診断用シナプス前コリン作動性神経分子イメージング剤の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19390316
研究機関金沢大学

研究代表者

柴 和弘  金沢大学, 学際科学実験センター, 准教授 (40143929)

研究分担者 森 厚文  金沢大学, 学際科学実験センター, 教授 (90019604)
キーワードアセチルコリントランスポーター / コリン作動生神経 / 分子イメージング / SPECT / PET
研究概要

我々はこれまでに、アセチルコリントランスポーター(VAChT)に選択的に高親和性で結合するベサミコールに放射性核種を導入することにより、SPECT及びPET用のVAChT分子イメージング剤の開発を検討し、ベサミコールの4-フェニルピペリジンのオルト位に放射性ヨウ素又は放射性メチルを導入したそれぞれoIVやOMVを開発した。我々が見いだした放射性核種の導入位置は様々なベサミコール類似体にも適用でき、新しいベサミコール類似体によるVAChT分子イメージング剤を開発し、昨年度はSPECT用のヨウ素を導入した(-)-DELOIVの合成を行った。今年度はPET用のVAChT分子イメージング剤として、(-)-trans-decalin-vesamicolにメチル基を導入した(-)-trans-decalin-o-methylve samicol((-)-DELOMV)を設計し、合成を検討した。その結果、ベンゾキノンを出発原料として用いることにより、14行程で目的の(-)-DELOMVを出発原料から通算収率数%ではあるが合成できた。そこで、次に、(-)-DELOMVのVAChT親和性及びシグマ受容体(σ-1、σ-2)親和性をそれぞれ、[3H]vesamicol (VAChTリガンド),[3H]pentazocine(σ-1リガンド),[3H]DTG(σ-2リガンド)を用いた、インビトロ薬物阻害実験を行うことにより検討した。その結果、(-)-DELOMVはこれまでに我々が開発した(-)-oIVよりも、VAChT親和性が高く、また、シグマ受容体に対する親和性が低いことも確認できた。現在、(-)-DELOIV、(-)-DELOMVの放射性標識化の検討を行っている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] The potential of (-)-o-[11C]methylvesamicol for diagnosing cholinergic deficit dementia2009

    • 著者名/発表者名
      Kazuhiro Shiba
    • 雑誌名

      Synapse 63

      ページ: 167-171

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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