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2010 年度 実績報告書

アルツハイマー病の早期診断用シナプス前コリン作動性神経分子イメージング剤の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19390316
研究機関金沢大学

研究代表者

柴 和弘  金沢大学, 学際科学実験センター, 教授 (40143929)

キーワードアセチルコリントランスポーター / コリン作動性神経 / 分子イメージング / SPECT / PET
研究概要

これまでに、アセチルコリントランスポーター(VAChT)に選択的に高親和性で結合するベサミコールの類似体の一つでtrans-decalin-vesamicol(DEV)の4-フェニルピペリジンのオルト位にヨウ素を導入したtrans-decalin-o-iodovesamicol(DELOIV)並びに放射性ヨウ素標識するための前駆体であるtrans-decalin-o-(trimethyl)stannyl-vesamicol(DELOSnV)の合成し、DELOIVのVAChTに対する選択的高親和性を明らかにすると共に、DELOSnVを[<125>^I]NaIとのクロスカップリング反応により、高収率・高純度で標識することができた。そこで、本年度はラットを用いて、[<125>^I]-DELOIVのインビボ体内動態並びに血液一脳関門(BBB)透過性を調べると共に脳への集積がVAChTへの選択的結合を反映した物であるか調べた。実験は雄のSDラット(200-250g)にsaline,ベサミコール(0.5μmol/kg)やDELOIV(0.5μmol/kg)を[<125>^I]-DELOIV(185kBq/匹)と同時投与し、投与後60分で屠殺し、各臓器並びに脳を取り出し、重量及びその放射能を測定した。その結果、[<125>^I]-DELOIVはBBBを通過することがわかった。また、血液中放射能濃度は投与後30分においてすでに0.1%dose/gと低かった。さらに、ベサミコール同時投与により、脳の大脳皮質、線条体、小脳への集積が減少することから、[<125>^I]-DELOIVのラット脳内への集積はVAChTに選択的に結合した結果を示していることがわかった。以上のことから、放射性ヨウ素標識DELOIVは優れたVAChTイメージング剤の可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] vesamiool類縁体0^iodo-trans-decalinvesamicol(OIDV)の新規VAChTイメージング剤としての可能性2011

    • 著者名/発表者名
      小阪孝史
    • 学会等名
      日本薬学会第131年会
    • 発表場所
      静岡県立大学(静岡)
    • 年月日
      2011-03-30

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公開日: 2012-07-19  

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