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2008 年度 実績報告書

イスラーム金融の発展と課題

研究課題

研究課題/領域番号 19402020
研究機関立命館アジア太平洋大学

研究代表者

武藤 幸治  立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋マネジメント学部, 教授 (10341611)

研究分担者 MANI A.  立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋学部, 教授 (40331102)
近藤 まり  立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋マネジメント学部, 教授 (60412805)
DAHLAN Nariman  立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋学部, 上級講師 (10369150)
キーワードイスラーム / 金融 / 世界金融危機 / マイノリティ / 金融選好
研究概要

1. インドネシア、マレーシア、シンガポール、フィリピンにおいて、家計と中小企業を対象にした「イスラーム金融選好要因」アンケート調査を実施。インドネシアの島嶼地域を除き期待した数の標本数を回収した。
2. 回収データは随時SPSSフォーマットに入力している。完成は09年度になる。
3. 2008年は国際金融危機に振り回された1年であったが、イスラーム金融ビジネスにとっても多難な1年であった。宗教界、研究者、さらには金融当局からもイスラーム金融は金融危機に対し抵抗力を備えているとの見解が示され、ホットな議論が展開された。問うプロジェクト関係者でも議論が交わされたが、結論は理論的にもまた実態でも大きな影響を受けていることが検証された。
4. 研究成果は以下の2論文として発表したほか、シンボジウム、ワークショップで口頭発表した。
5-1. 武藤幸治:世界金融危機からイスラーム金融ビジネスはどのような影響を受けたのか、マレーシアの例にして、中央銀行金融統計に基づき金融機関の経営指標動向を分析した。これを元に実体経済との関連性をマクロ経済統計とアンケート回答者への電話インタビュー等を通じて分析し、発表した。
5-2. A.Maniはシンガポールにおけるイスラーム金融発展の要因を主として文献調査を通じて分析し、結果を発表した。
5-3. 近藤まりは、07年度のフィリピンのイスラム金融に関してのデータを収集してあったが、不完全なものが多かった。そこで、特にミンダナオからのデータは、昨年度に収集したデータをより精度の高いものへとするように活動した。また、アマナ銀行に関するデータも、より深めたものを収集した。これらを基にしてフィリピンのイスラーム金融の課題について研究を進めている。
5-4. N.Dahlanは、1997年のインドネシア経済危機以降の金融システムの変化について、従来型の金融システムに加え、とイスラム金融システムを両方とも本格的に発展させる方針に転じたとして、イスラム金融発展を支えた制度、システムの改革と金融市場の発展が極めて強い相関性を有することに注目、この視点から、回収したサンプルの分析を進めている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] The development of Islamic Finance and Banking in Singapore2008

    • 著者名/発表者名
      武藤幸治, A. Mani
    • 雑誌名

      立命館経済学 57巻2号

      ページ: 155-169

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 世界金融危機とイスラム金融2008

    • 著者名/発表者名
      武藤幸治
    • 雑誌名

      季刊 国際貿易と投資 20巻3号

      ページ: 104-113

    • 査読あり
  • [学会発表] Accepting the Islamic finance in non Islamic countries : The UK's experience2009

    • 著者名/発表者名
      武藤幸治
    • 学会等名
      International Workshop on Islamic Economics, organized by Center for Islamic Area Studies at Kyoto University (KIAS)
    • 発表場所
      京都大学
    • 年月日
      2009-02-18

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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