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2009 年度 実績報告書

中国における文化政策とポピュラー文化の変容

研究課題

研究課題/領域番号 19402034
研究機関筑波大学

研究代表者

石井 健一  筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 准教授 (90193250)

キーワード中国 / 文化政策 / アニメーション / 情報規制 / 価値観 / ナショナリズム意識 / 社会調査 / ソフトパワー
研究概要

中国のポピュラー文化政策においてソフトパワー論に基づいたコンテンツ政策が導入されていることを把握し、中国のポピュラー文化への文化政策の影響を上海と北京で実施したアンケート調査により考察した。中国では、海外アニメを禁止することにより、海賊版(特にインターネット経由)のアニメ視聴が増加していることが明らかになった。中国ではアニメ国産化政策によって大量の国産アニメが製作されているにもかかわらず、国際アニメの人気は低く海外のアニメとは異なる位置づけがされていた。また、アニメが「オタク」文化の一つとして30歳以上の年齢層にも受容されている日本とは異なり、中国にとおけるアニメの視聴者は低年齢層に集中していた。また、コンテシツの接触がその国への魅力度を高めるという「ソフトパワー」効果についても検証したが、分析結果は、日本のアニメに多く接触するからといって、日本への好意度を高める効果たあるとは言えないことが明らかになった。また、中国政府の情報規制への態度はナショナリズム的な意識、集団主義や物質主義という価値観と関係していたが、アニメの視聴者とインターネットの利用者では規制に対して否定的な傾向が強かった。中央電視台のチャンネルの好みは規制と正の相関関係があった。また、中国政府のインターネット規制や文化政策に対する替否においても好みのアニメのタイプによって統計的な有意差がみられ、日本アニメのファンと比べてアメリカアニメのファンは規制に対して肯定的な傾向がみられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] アニメの視聴行動と内容の日中比較2009

    • 著者名/発表者名
      石井健一
    • 雑誌名

      21世紀東アジア社会学 2号

      ページ: 30-42

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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