中国のアニメ国産化政策下におけるアニメの視聴実態を解明するため、アンケート調査を広州市と上海市で実施した。調査結果によると、依然として日本アニメを好む者が多数であり、多くはインターネット(海賊版)で接触していた。中国アニメは、子供向けを除くと人気が低かった。アニメの好みは、年齢および愛国心強さと関係があった。アニメ視聴者やインターネット利用者は情報規制に対して否定的な傾向があったが、日本アニメの好みは親日的な態度とは結びついていなかった。また、日本アニメが日本製品のポジティブなイメージを高めるという、「ソフトパワー論」が想定する方向の効果は支持されなかった。
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