研究課題
1. カナダ極冠域のレゾリュートベイ、サブオーロラ帯のアサバスカで平成17年から開始している高感度分光全天カメラ(2カ所)、プロトンフォトメータ(アサバスカ)、誘導磁力計(アサバスカ)による自動観測は、平成22年度も継続した。2. 平成21年度に引き続き、平成20-21年に行ったカナダでのオーロラのキャンペーン観測のデータや、上記の2カ所での定常観測のデータ解析を行った。これらの解析から、(1)極冠域パッチ構造のドリフト運動の特性、(2)磁気圏対流が弱まった際の極冠域パッチ構造の消滅過程、(3)極冠域アークの動きの統計的な特性、磁気嵐に伴う極冠域の舌状プラズマ構造の発達、(4)サブストーム開始直後に見られた周期的なブラックオーロラの構造とその磁気圏でのレイリー・テイラー不安定との関係、(5)高空間・高時間分解能観測によるサブストーム開始時のオーロラの波状構造の詳細、(6)高緯度に見られる中規模伝搬性電離圏擾乱の特性とその磁気圏擾乱に伴う電場変動との関係、(7)Pc1帯地磁気脈動の偏波の周波数依存性、などを明らかにした。3. 高時間分解能の110Hzのサンプル間隔で画像を取得することができるEMCCDカメラを別途予算で開発し、平成22年10月~平成23年3月にアラスカ・フェアバンクスに設置して、オーロラの高時間・高空間分解能観測を行った。4. これらのキャンペーン・定常観測の情報をホームページや国内外の学会で公開し、共同研究を促進した。
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すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 7件) 学会発表 (16件) 備考 (3件)
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http://stdb2.stelab.nagoya-u.ac.jp/canada/campaign/canada_campaign.html
http://stdb2.stelab.nagoya-u.ac.jp/div2/data.html
http://stdb2.stelab.nagoya-u.ac.jp/omti/index.html