ハイドロキシアパタイト単結晶複合体ナノ界面の細胞機能

2009 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19500411
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 医用生体工学・生体材料学
• 研究機関: 国立循環器病センター研究所
• 研究代表者: 古薗 勉 国立循環器病センター研究所, 生体工学部, 室長 (30332406)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2009
• キーワード: 生体機能材料

研究概要

ハイドロキシアパタイト(HAp)ナノ単結晶(粒子)を被覆した複合材料表面の細胞機能を詳細に検討した。HAp被覆シートでは未処理ポリエチレンテレフタレート(PET)シートより高い細胞接着性および増殖性を示した。細胞の強固な接着は、HApのナノ構造に起因する細胞のアンカリングと細胞外マトリックスのリモデリングが積極的に行われていることによると推察された。

研究成果

• [雑誌論文] Furuzono, Osteoblast Cell Adhesion on Hydroxyapatite-Nanocrystal-Coated Poly(L-lactic acid) Nonwoven Fabrics (2009)
  • 著者名/発表者名: M. Okada, H. Yanagida, M. Masuda, I. Narama, S. Nakano, S. Kitao, Y. Koyama, K. Takakuda, T
  • 雑誌名: Arch. BioCeram. Res 9 ページ: 287-290
• [雑誌論文] Furuzono, Cell adhesion and tissue response to hydroxyapatitenanocrystal-coated poly(L-lactic acid) fabric (2009)
  • 著者名/発表者名: H. Yanagida, M. Okada, M. Masuda, M. Ueki, I. Narama, S. Kitao, Y. Koyama, K. Takakuda, T
  • 雑誌名: J. Biosci. Bioeng 108 ページ: 235-243
• [雑誌論文] Interfacial interactions between calcined hydroxyapatite nanocrystals and substrates (2009)
  • 著者名/発表者名: M. Okada, K. Furukawa, T. Serizawa, Y. Yanagisawa, H. Tanaka, T. Kawai, T. Furuzono
  • 雑誌名: Langmuir 25 ページ: 6300-6306
• [学会発表] Osteoblast Cell Adhesion on Hydroxyapaite- Nanocrystal-Coated Poly(L-lactic acid) Nonwoven Fabrics (2009)
  • 著者名/発表者名: M. Okada, H. Yanagida, M. Masuda, I. Narama, S. Kitao, Y. Koyama, K. Takakuda, T. Furuzono
  • 学会等名: 9th Asian BioCeramics Symposium 2009 (ABC2009)
  • 発表場所: Nagoya, Japan
  • 年月日: 20091208-20091211
• [学会発表] 再生医療に向けた細胞の足場材料として有用なナノアパタイト複合化ポリ乳酸を用いた生体吸収性材料の創出 (2009)
  • 著者名/発表者名: 柳田洋, 岡田正弘, 奈良間功, 中野恵之, 北尾哲, 小山富久, 高久田和夫, 古薗勉
  • 学会等名: 第31回日本バイオマテリアル学会大会
  • 発表場所: 京都テルサ
  • 年月日: 20091116-20091117
• [学会発表] 抗感染性カテーテル創出に向けたナノマテリアルの開発 (2009)
  • 著者名/発表者名: 古薗勉, 益田美和, 岡田正弘, 新田尚隆, 賀谷彰夫, 山根隆志
  • 学会等名: 日本セラミックス協会第22回秋季シンポジウム
  • 発表場所: 愛媛大学, 愛媛
  • 年月日: 20090916-20090918
• [学会発表] バイオセラミックス・ナノ結晶コーティングによる先端医療機器開発 (2009)
  • 著者名/発表者名: 岡田正弘, 古薗勉
  • 学会等名: ニューセラミックス懇話会第190回特別研究会
  • 発表場所: たかつガーデン, 大阪
  • 年月日: 2009-12-11
• [学会発表] 感染制御とナノマテリアル、関西大学先端科学技術推進機構 (2009)
  • 著者名/発表者名: 古薗勉
  • 学会等名: 研究部門別発表会(第14回)
  • 発表場所: 関西大学
  • 年月日: 2009-09-01
• [学会発表] エレクトロスピニングを用いて作製したアパタイトナノ焼成体/ポリ乳酸複合体の創出とそのin vivo試験 (2008)
  • 著者名/発表者名: 柳田洋, 岡田正弘, 益田美和, 奈良間功, 小山富久, 高久田和夫, 古薗勉
  • 学会等名: 第46回日本人工臓器学会
  • 発表場所: 六本木アカデミーヒルズ, 東京
  • 年月日: 20081127-20081129
• [学会発表] ナノアパタイト複合化ポリ乳酸繊維の生物学的特性 (2008)
  • 著者名/発表者名: 柳田洋, 岡田正弘, 奈良間功, 小山富久, 高久田和夫, 古薗勉
  • 学会等名: 第57回高分子討論会
  • 発表場所: 大阪市立大学杉本キャンパス, 大阪
  • 年月日: 20080924-20080926
• [学会発表] パタイトナノ粒子コーティング基材上での細胞挙動に関する基礎研究 (2008)
  • 著者名/発表者名: 虫邉慶悟, 岡田正弘, 楠正暢, 本津茂樹, 古薗勉
  • 学会等名: 第4回日本接着学会関西支部若手研究者の会
  • 発表場所: 大阪工業大学, 大阪
  • 年月日: 2008-12-03
• [学会発表] Furuzono, Improvement of cell adhesion and tissue reaction of poly(L-lactic acid) with coating highly crystalline hydroxyapatite by soft-nanoceramic processing for tissue engineering (2007)
  • 著者名/発表者名: H. Yanagida, M. Okada, I. Narama, Y. Koyama, K. Takakuda, T
  • 学会等名: 2007 Joint Congress: The 45th Annual Meeting of the Japanese Society for Artificial Organs (JSAO) and The 2nd International Federation for Artificial Organs (IFAO)
  • 発表場所: Osaka, Japan
  • 年月日: 20071028-20071031
• [学会発表] Fabrication of poly(L-lactic acid) fabric coated with calcined hydroxyapatite nanocrystals by soft-nanoceramic processing (2007)
  • 著者名/発表者名: H. Yanagida, M. Okada, M. Masuda, M. Ueki, I. Narama, S. Kitao, Y. Koyama, K. Takakuda, T. Furuzono
  • 学会等名: The Seventh Asian BioCeramics Symposium 2007 (ABC2007)
  • 発表場所: Osaka, Japan
  • 年月日: 20070925-20070927
• [学会発表] 医療機器開発を目的とするナノセラミックス高分子複合材料 (2007)
  • 著者名/発表者名: 古薗勉, 岡田正弘, 小粥康充
  • 学会等名: 第56回高分子討論会
  • 発表場所: 名古屋工業大学, 名古屋
  • 年月日: 20070919-20070921
• [学会発表] ソフトナノセラミック・プロセッシングによるアパタイト/ポリ乳酸複合体の創出 (2007)
  • 著者名/発表者名: 柳田洋, 岡田正弘, 奈良間功, 植木光樹, 小山富久, 高久田和夫, 古薗勉
  • 学会等名: 第56回高分子学会年次大会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 20070529-20070531
• [図書] ナノアパタイト単結晶体コーティング, 機能材料 (2007)
  • 著者名/発表者名: 古薗勉, 岡田正弘, 小粥康充
  • 総ページ数: 40-48
  • 出版者: シーエムシー出版
• [図書] ナノアパタイト複合技術(ソフトナノセラミック・プロセッシング)とその応用
  • 著者名/発表者名: 岡田正弘, 古薗勉
  • 出版者: マテリアルインテグレーション, ティー・アイ・シー