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2009 年度 実績報告書

クックチルシステムによる煮物調理の条件と調理品の保存に伴うビタミン及び食味の変化

研究課題

研究課題/領域番号 19500669
研究機関神戸女子大学

研究代表者

後藤 昌弘  神戸女子大学, 家政学部, 教授 (20244775)

キーワード煮物料理 / クックチルシステム / 塩分濃度 / 保存
研究概要

[目的]クックチルシステムで煮物料理を調製した場合加熱中及び保存中に塩分の移動があり,調理品の食味に影響するものと考えられる。本年度の研究ではジャガイモを材料にスチームコンベクションオーブン(SC)による加熱中とブラストチラーで冷却中の品温変化と冷蔵保存中の塩分の変化について調査した。
[方法]ジャガイモは北海道産『メークイン』を用いた。加熱はスチームコンベクションオーブン(ニチワ製SCOSC-4RS)をコンビネーションモード(ヒーターとスチームで加熱,120℃,加湿量90)を用い,加熱終了後はブラストチラー(福島工業製,QXR-005BC5)で芯温2℃まで冷却した。冷却後は2℃に設定したインキュベータ(三洋製,MIR-253)中で保存した。ジャガイモは3cm角に切り,1%食塩水中または調味液(風味調味料,醤油,砂糖,みりん,酒)中で,ホテルパンを用いて加熱した。デジタル温度計(SATO製,SK-1250MC)でイモの中心部及び煮汁の温度変化を測定した。塩分濃度は煮汁,外側(表面から1cm)と内側(外側を除いた残り)についてモール法で測定した。
[結果]加熱中のジャガイモの温度は庫内に入れて5分から急速に上昇し,22分で90℃に達した。冷却中は急速に温度が低下し,40分で10℃,70分で2℃に達した。煮汁の温度は常にジャガイモより低く,70分では,0.7℃になっていた。1%食塩水加熱の場合,冷却直後のジャガイモの塩分濃度は,外側で0.3%,内側で0.2%であったが,保存1日で外側0.7%,内側0.5%,2日で外側0.8%,内側0.7%,3日以降はほぼ同じとなり,保存中に外側から内側への浸透が見られ,保存2日でほぼプラトーになることがわかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 業務用過熱水蒸気オーブンを用いた食品の調理特性について2009

    • 著者名/発表者名
      後藤昌弘・西川和孝
    • 学会等名
      日本家政学会第61回大会
    • 発表場所
      武庫川女子大学
    • 年月日
      2009-08-31

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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