[研究連絡と会議の実施]急激に進行する温暖化と土地利用変化が、陸域システムに与える影響を統合的に評価する目的で、生態系科学と土地利用科学双方にまたがる本メンバーを核に、日本および東アジア地域においてGLP(グローバル・ランド・プロジェクト)として取り組むべき課題を議論した。2008年10月より第21期となった日本学術会議のIGBP・WCRP合同分科会(環境学委員会・地球惑星科学委員会所管)において、日本GLP委員会を組織し(氷見山幸夫委員長)、2009年1月15日に開催した。現在、GLP国内公開シンポジウムを、2009年10月3日に開催する計画である。 [GLPとの連携強化]GLP札幌拠点オフイスをネットワークの情報収集と発信に活用した。英文ウェブページを整備し(http://www.glp.hokudai.ac.jp/)、我が国のGLPに関連するプロジェクトをfast-track activityとして登録した。2008年5月の1GBPコングルス(ケープタウン)と、2009年4月のIGBP第24回科学委員会(小樽)において、GLP札幌オフィスからAdemola Braimohを、SSCとして柴田英昭を派遣し、我が国の活動を紹介した。 [シンポジウム等の開催]シンポジウム「陸域システム変化の動態と経路」を2008年6月に、またワークショップ「アジアにおける生態系サービス管理」を2008年7月に札幌において開催した。前者の成果は"Land Use and Soil Resources"(土地利用と土壌資源)として刊行した(Springer)。後者では、中国・インドネシア・タイを対象とする高地流域管理に関する共同研究の検討を行った。引き続き2009年6月に北京にて第二回会議を開催予定である。
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