• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

「文芸共和国」としてのプランタン=モレトゥス出版工房の総合的な研究

研究課題

研究課題/領域番号 19520195
研究機関東京大学

研究代表者

宮下 志朗  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90138610)

キーワードヨーロッパ文学 / 書物の社会史 / 世界遺産 / フランス文学史 / 16世紀文化革命
研究概要

箇条書きにする。
・9月に初年度の現地調査を実施した。アントウェルペンのプランタン=モレトゥス博物館において、モンテーニュ『エセー』(1595年版)における、編者グルネー嬢直筆による、加筆・訂正、およそ100個所あまりを、詳細に調べることができた。いずれ、しかるべき媒体に発表の予定である。また、プランタン『家事日記』に関しては、滞在期間の制限から、自分で直接調査する余裕がなく、写真撮影を依頼したものの、解読・翻字をおこなうに十分なできあがりではなく、次回に、自分でおこなうことにした。
・帰途、パリに立ち寄って、パリ国立図書館(BNF)において、Pierre BELONの著作などを調査した。なお、ブロンの著作は、わたしが中心となって企画している、《フランス・ルネサンス文学集》(白水社)に収録予定の作品である。
・上記と関連して、TBSテレビの「世界遺産」の番組において、プランタン=モレトゥス博物館が特集され、その監修をおこなった(放映は2007年8月)。さいわいにも好評であって、多くの方々から、感想をちょうだいしている。こうした啓蒙活動により、プランタン=モレトゥス博物館め豊富な資料群に挑戦する若い研究者が出現してくれることを強く祈っている。
・16世紀文学研究の一環として、次の翻訳を上梓することができた。
ラブレー『第三の書』ちくま文庫(2007年9月,598pp.)
モンテーニュ『エセー3』白水社(2008年2月,256pp.)
ナタリー・ゼーモン・デーヴィス『贈与の文化史』みすず書房(2007年7月,324pp.)

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2007

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 出版史の余白に(4)2007

    • 著者名/発表者名
      宮下志朗
    • 雑誌名

      水声通信(水声社) 第17号

      ページ: 2-7

  • [雑誌論文] 出版史の余白に(5)2007

    • 著者名/発表者名
      宮下志朗
    • 雑誌名

      水声通信(水声社) 第18号

      ページ: 2-7

  • [雑誌論文] 出版史の余白に(6)2007

    • 著者名/発表者名
      宮下志朗
    • 雑誌名

      水声通信(水声社) 第20号

      ページ: 2-7

  • [学会発表] 人間存在の完全なかたちとは?2007

    • 著者名/発表者名
      宮下志朗
    • 学会等名
      日仏文化講座
    • 発表場所
      日仏会館(東京,恵比寿)
    • 年月日
      2007-10-05
  • [図書] 本を読むデモクラシー2009

    • 著者名/発表者名
      宮下志朗
    • 総ページ数
      152
    • 出版者
      刀水書房

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi