研究課題/領域番号 |
19520498
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研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
堀田 英夫 愛知県立大学, 外国語学部, 教授 (90128637)
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研究分担者 |
川畑 博昭 愛知県立大学, 文学部, 准教授 (50423843)
糸魚川 美樹 愛知県立大学, 外国語学部, 准教授 (10405152)
塚原 信行 愛知県立大学, 外国語学部, 非常勤講師 (20405153)
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キーワード | 外国語 / 社会法学 / 教育内容 / スペイン語 / 定住外国人 |
研究概要 |
(内容)スペイン語の地域差研究として、堀田が、スペイン・マドリード市とペルー・リマ市の交通関連語彙比較をまとめ、またスペイン語アルファベット表語彙に見られる地域差を調べ、児童用語彙の一部におけるスペインと中南米との違いを明らかにした。堀田と糸魚川は、特定領域/専門分野スペイン語教育についての考察を行ない、糸魚川の外国籍住民へのコミュニケーション支援についての考察と合わせて日本通訳翻訳学会コミュニティ通訳分科会・通訳教育分科会合同会合などで発表した。川畑は、ペルーとブラジルの法律と司法制度の研究を継続した。塚原は、スペイン・カタルーニャ自治州の司法通訳制度と移民への言語政策を調査・分析した。 (意義・重要性)愛知県の外国籍住民でブラジル国籍が最多(2007年末で約8万人)を占め、ペルー国籍が第5位(約8300人)であることから、この2カ国の司法制度を調査研究することは、法律分野での地域コミュニケーション支援のための基礎研究として重要な意義を持つ。日本のスペイン語教育がスペインのスペイン語を中心に行なわれている現状から、ペルー・アンデス地域スペイン語との違いを研究することも地域コミュニケーション支援のためのスペイン語教育のために重要な意味を持つ。東欧・アフリカ等からの移民を多く抱えるスペイン・カタルーニャ自治州の司法通訳制度と、移民への言語政策を明らかにすることは、地域コミュニケーション支援のための教育の基礎研究に留まらず、今後の日本における定住外国人に対する支援や政策を考えるために大いに資することになる。
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