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2007 年度 実績報告書

「居住空間」にみる都市空間とジェンダー

研究課題

研究課題/領域番号 19520687
研究機関椙山女学園大学

研究代表者

影山 穂波  椙山女学園大学, 国際コミュニケーション学部, 准教授 (00302993)

キーワードジェンダー / 空間 / 権力 / ネットワーク
研究概要

都市の「居住空間」とジェンダーとの関係を明らかにするために、那覇市と名古屋市郊外住宅の開発過程とそこに組み込まれたジェンダー関係を検討した。都市は人々が日常生活を営む単なる入れ物ではなく、行為主体として活動し、社会的・経済的・文化的変化が生み出される場所である。
事例のひとつとして、那覇新都心の開発事例をとりあげた。那覇新都心は米軍の住宅地であった地域であり、返還後にいかに地主が関わりながら新都心を形成してきたのかを検討した。開発後の空間には入居者が新たに自治会を作り、活動を展開している。街灯の設置や夜回りから始まり、PTA活動を通して地域の小学校をも巻き込んでふるさと作りを進めている。文化的な側面からは組踊りを教える活動なども見られる。開発地域における多様な展開から「居住空間」を検討した。
さらに名古屋市における学級開放活動、トワイライトスクール事業を取り上げた。2007年度時点で227校の小学校で実施されており、そのうち16校では時間延長モデル事業が行われている。放課後学級活動であるこの事業は、退職した校長が中心となり運営指導者として派遣されている。またアシスタントパートナーとして有償ボランティアが常時子供たちの目の届くところにいる。また伝統芸能や伝承遊び、紙工作等の体験学習の体験学習の指導を地域スタッフが来校して教えることもある。この事業は小学校で実施される活動であるがゆえに公的事業の色彩が強く、それが保護者と児童の安心感につながっていた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 那覇新都心の開発と「居住空間」の形成2008

    • 著者名/発表者名
      影山穂波
    • 雑誌名

      お茶の水地理 48

      ページ: 64-72

  • [図書] 『地域調査ことはじめ』 第3部 第5章 ジェンダー化された空間を読み解く2007

    • 著者名/発表者名
      梶田真・仁平尊明・加藤政洋編影山穂波
    • 総ページ数
      257(207-215)
    • 出版者
      ナカニシヤ出版

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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