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2008 年度 実績報告書

高度技術システムの安全確保のためのテクノロジーマネジメントの研究

研究課題

研究課題/領域番号 19530333
研究機関神戸大学

研究代表者

原 拓志  神戸大学, 経営学研究科, 教授 (60252756)

キーワード安全 / 技術システム / 事故 / 技術の社会的形成 / 航空安全 / 鉄道安全 / リスクマネジメント / MOT
研究概要

高度技術システムの安全形成の事例として、本年度は、ミニ新幹線、航空機、航空管制システムを取り上げ、それぞれについてJR東日本、日本航空、大阪航空局の協力を得て、異なる職種から見た安全形成の実態について、それぞれ複数回にわたって、インタビュー調査および実地見学を行った。得られたインタビューのデータは、すべて書き起こしし、他のアーカイブなどのデータ、統計データ、および文献データと併せて、整理・分析を行っている。これらの初期的な分析結果および考察については、それぞれディスカッション・ペーパーとして現在、執筆しているが、注意はしているものの守秘事項に関わる内容が含まれる可能性があるので、当面は、それぞれのインフォーマントとの議論に使用し、公にしてよい状態になってから公表する予定である。事例分析については、「技術の社会的形成」アプローチを用いている。
他方、理論的には、「技術の社会的形成」アプローチの枠組みをベースとしながら、主たる先行研究であるC.ペローの構造的な議論とK.ワイクをはじめとする組織化過程の議論とを、いかに接合するかについて検討しており、それを論文として執筆中である。これについては来年度中に公刊する予定である。
また、これまでの研究成果を携えて、技術社会学の権威であるエディンバラ大学のドナルド・マッケンジー教授やグラハム・スピナルディ博士を訪問し、意見交換および新たな情報収集を行ったほか、ブリュッセルで開催されたECリスクブリッジ・コンファレンスにも参加し、ナノテクノロジーや幹細胞、核廃棄物など異なる技術システムの安全問題との比較を図ったほか、ヨーク大学のアンドリューウェブスター教授とも意見交換し情報収集を行った。これらから得られた新たな知見、情報は今後の研究に反映させるつもりである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 日本企業のイノベーション : 技術の社会的形成の視点から2008

    • 著者名/発表者名
      原 拓志
    • 学会等名
      日本経営学会
    • 発表場所
      一橋大学
    • 年月日
      2008-09-04

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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