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2008 年度 実績報告書

心の中のパッサージュ -商店街の社会心理学的機能-

研究課題

研究課題/領域番号 19530563
研究機関成城大学

研究代表者

川上 善郎  成城大学, 文芸学部, 教授 (00146268)

研究分担者 川浦 康至  東京経済大学, コミュニケーション学部, 教授 (10214595)
キーワード商店街 / コミュニティ / 地域再開発 / 利用と満足研究 / インターネット商店 / 消費意識
研究概要

本研究は、都市の中の商店街に着目し、商店街の持つ社会心理学的な機能を明らかにすることにある。商店街は、単純に、近隣での買い物といった消費生活の一環(消費意識形成機能)であるだけでなく、個人と「場所」とを結びつける機能を果たす。「地元」という意識を持ちうるのは、商店街というものがあってこそである(地域意識形成機能)。また地元で形成される人間関係は幼児期より今に続くという意味で、また地縁にもとづくという意味で特別なものがある(人間関係形成機能)。さらに商店街でおこなわれるさまざまな催し物は土着性のある文化を生み出している(文化形成機能)。このような商店街の果たす社会心理学的機能を明らかにする。具体的には、商店街によって育てられてきた多様な世代の人々を対象とした社会調査・グループインタヴュー調査の実施と、「場所」としての商店街を対象とし、それらが私たち自身にどのように働きかけているのかをフィールド調査によって明らかにする。本年度は、首都圏30KM圏内の調査会社登録モニターより性別年代別にランダム抽出しインターネットにより調査した。回収調査票のうち1000票を集計した。また、昨年度に引き続き、我が国の商店街の形成と深い関連のあるホーチミン市、また東西文化の融合したチェニス市における商店街の実態を調査し、我が国商店街との比較のための資料を収集した。さらに国内では、歴史的伝統を持っ京都市内の商店街、および高松商店街での聞き取り調査および、多数の商店街実地調査を実施した。さらに、2002年度中小企業総合事業団によって実施された商店街のインターネット利用先進事例をもとに、2008年度時点での状況を調査し基礎資料を作成した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 秋葉原無差別殺傷事件ニュース伝播に関する学生調査2009

    • 著者名/発表者名
      川浦康至
    • 雑誌名

      コミュニケーション科学 29号

      ページ: 191-210

  • [雑誌論文] 大学生におけるカメラ付き携帯電話の利用とコミュニケーションに関する調査2008

    • 著者名/発表者名
      川浦康至
    • 雑誌名

      コミュニケーション科学 28号

      ページ: 141-152

  • [学会発表] 就職活動における社会的リアリティの形成過程(2)2008

    • 著者名/発表者名
      川上善郎, 川浦康至, ほか
    • 学会等名
      日本社会心理学会
    • 発表場所
      鹿児島大学
    • 年月日
      2008-11-03
  • [学会発表] 親密他者とのコミュニケーションにおける携帯テレビ電話利用2008

    • 著者名/発表者名
      川浦康至, ほか
    • 学会等名
      日本社会心理学会
    • 発表場所
      鹿児島大学
    • 年月日
      2008-11-03
  • [図書] 雑談力-おしゃべり・雑談のおそるべき効果-2008

    • 著者名/発表者名
      川上善郎
    • 総ページ数
      205
    • 出版者
      毎日コミュニケーションズ

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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