「周りの人の期待に応える」という意識で達成行動に従事する他者志向的動機について、自ら作成した質問紙による調査研究、および大学生の実際の努力経験や親との関係性や他者からの期待経験を尋ねる半構造化面接調査を実施した。自己志向的動機を優先する者が比較的多い一方で、他者志向的動機を重視する者や両者を統合的に語る者がいることを明らかにされた。特に両親との関係が良好で期待されている場合、他者志向的動機が獲得されやすいが、親から高すぎる期待を持たれている場合、他者志向的動機に対してアンビバレントな態度が形成される。
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