研究概要 |
研究成果としては、(1)平成20年6月13日に国立台湾大学国際部主催の学内ワークショップにて、「Impact of ERASMUS,EGTS and Bologna Process in European Higher Education」という演題で講演を行った。(2)6月29日には「欧州高等教育改革(ボローニア・プロセス)による大学改革の現状と課題-オランダ、ベルギー(フランダース地域)におけるECTSの影響」で日本比較教育学会にて発表した。(3)9月11日には、EAIE(欧州国際教育協会)の第20周年大会に出席し、欧州委員会高等教育局長でボローニャ・プロセスのECTSに関する事業を統括するPeter van der Hjiden氏の計らいで、パネルディスカッション「MOPILE ECTS-Friends or Foe?」に急遽、アジアからの専門家として参加し本研究の調査結果について発表した。そして、本研究結果は、現在広島大学が開発に協力しているUMAP(アジア太平洋大学交流機構)[議長は浅原学長]の政策立案等にも有効に活用されているということが20年の実績としては、重要である。21年3月の時点で2年間の研究結果は最終的にまとめられたので、今後は上記UMAPや学会等での発表を継続しつつ、論文執筆にも専念したい。 また、20年度の調査実績としては、9月には、オランダの高等教育機関3校と欧州の2つの主要研究機関であるCHEPS(高等教育政策研究所)並びにINCHER(高等教育研究国際センター)にて調査を行い、さらに12月には、広島で本研究テーマの分野では最も学識のあるUlrich Teichler氏と面談し21年3月には、パリでボローニャ・プロセスから生まれたENQA(欧州質保証協会)のBruno Curvale会長とも面談する事ができた。以上のように、ボローニャ・プロセスの中核となる団体代表、研究機関とほぼ全て連携が取れるようなネットワークも形成できたので、今後は、このネットワークを活用してさらなる研究を進めて行きたい。
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