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2010 年度 実績報告書

多民族社会における教育の国際化の進展に関する国際比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 19530756
研究機関九州大学

研究代表者

竹熊 尚夫  九州大学, 人間環境学研究院, 准教授 (10264003)

研究分担者 竹熊 真波  福岡国際大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (50253373)
長濱 博文  九州女子大学, 人間科学部・人間発達学科, 専任講師 (00432831)
キーワード多民族社会 / 民族教育 / 教育の国際化 / 移民教育
研究概要

最終年度である第四年度は、オーストラリア調査については長濱が、平成22年11月1日~11月12日の日程で実施し、オーストラリア国立大学、シドニー大学及びニューサウスウェールズ州の独立学校を訪問した。シンガポール・マレーシア調査については竹熊尚夫・竹熊真波の2名が平成22年8月10日~8月21日に実施した。シンガポールは短期間の訪問となったが、南洋理工大学を訪問し、中華系の研究者、中国語教師等との面接を実施した。また、マレーシアではサラワクを拠点として、クチン及びシブの二つの都市における中華系教育団体や、中華系学校を訪問した。
マレーシア調査は、クチンとシブを中心としたが、前年にコタキナバルも同時並行での別の科研費調査で中華学校等への調査を行っている。これらの調査を総合し、ボルネオ島のサバ州、サラワク州における中華系の学校の特徴を浮き彫りにすることが出来た。
マレーシアの半島部の中華系の民族学校教育と異なり、両州の民族教育は、三言語主義をもち、フィリピンとの近似性を持つ。マレーシアは連邦制の国家ではあるが、教育は中央集権度が強い。しかし、サバ州、サラワク州は歴史的社会的に独自性を持ち、中華系の学校、教育も半島部とは異なり、社会への融合度が強い。これは中華系の独立学校の連合体である、董総(理事運営組織)にしても同様であり、インタビューなどからも民族教育組織も多様な方向性があることが明確になった。この他に、ボルネオ特に、サラワクでは出身地域のまとまりやクラン(氏族)でのまとまりからの支援を得ることで、多様な民族的方向性を輻輳的、重層的に活用しつつ異文化を持つ子どもたちの生育環境を整えている姿が明らかとなった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] フィジーの教育と国際化~民族共生の視点から2011

    • 著者名/発表者名
      竹熊真波
    • 雑誌名

      福岡国際大学紀要

      巻: 25号 ページ: 15-24

  • [学会発表] The Readiness for Promoting Holistic-Integrated Approach : the Case of the Philippines"2010

    • 著者名/発表者名
      Hirofumi NAGAHAMA
    • 学会等名
      第21回日本カリキュラム学会
    • 発表場所
      佐賀大学
    • 年月日
      2010-07-04
  • [学会発表] The Curriculum Development on Teaching Values in the Philippines in terms of the Teachers' Value Under-standings2010

    • 著者名/発表者名
      Hirofumi NAGAHAMA
    • 学会等名
      第46回日本比較教育学会
    • 発表場所
      神戸大学
    • 年月日
      2010-06-27

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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