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2009 年度 実績報告書

Coarse幾何学と距離に依存するコンパクト化-Novikov予想の周辺

研究課題

研究課題/領域番号 19540108
研究機関広島工業大学

研究代表者

知念 直紹  広島工業大学, 工学部, 准教授 (20370067)

キーワードトポロジー / 幾何学 / コンパクト化 / CAT(0) / aymptotic次元 / Smirnov / Higson / 写像によるcoloring
研究概要

http://aimath.org/pggtに幾何学的群論に関する問題がまとめられているだ、その中に「すべてのCAT(0)群のasymptotic次元は有限か?」という大きな問題がある。本研究はasymptotic次元とcoarsely uniformly connectedの関係を探ることが大きな目的だが、上述の大きな問題と合わせて考えると、「2次元以上のCAT(0)多様体のasymptotic次元は有限か?」が考えられる。最初に、2次元ユークリッド空間と同相なCAT(0)空間について研究し、asymptotic次元は2となることを示した。また、幾何学的境界はサークルとなることを示した。さらに、一般のCAT(0)空間のHigsonコロナと幾何学的境界を調べ、Higsonコロナの次元は幾何学的境界の次元以上であることを示した。また、群がCAT(0)空間に幾何的に作用しているならば、Higsonコロナの次元は幾何学的境界の次元プラス1以上であることを示した。
asymptotic次元と関連があると思われる写像のカラーリングの研究を行った。最初に、3周期点をもつ周期写像のカラーリングは4以上であることを示した。空間のasymptotic次元はあるグラフのasymptotic次元を調べればいいことに注意すると、グラフ上同相写像のカラーリングを調べることは意味があると思われる。最初に有限グラフ上の同相写像のカラーリングの分類について調べ、すべての周期の最大公約数が1か3でない写像のカラーリング数が3であること示した。さらに、この証明から周期点をもち、すべての周期の最大公約数が1か3でない無限グラフ上の同相写像もカラーリング数が3であることがわかる。さらに、有限、無限に関わらず、グラフ上の同相写像のすべての周期の最大公約数が1か3ならばカラーリングが4であることを決定した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Colorings of periodic homeomorphisms2009

    • 著者名/発表者名
      Yuji Akajke, Naotsugu Chinen, Kazuo Tomoyasu
    • 雑誌名

      Bulletin of the Polish Academy of Sciences 57巻

      ページ: 63-74

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Colorings of fixed-point free homeomorphisms on finite connected graphs2009

    • 著者名/発表者名
      Yuji Akaike, Naotsugu Chinen, Kazuo Tomoyasu
    • 雑誌名

      数理解析研究所講究録 1634巻

      ページ: 13-19

  • [雑誌論文] CAT(0)空間と aysmptotic 次元2009

    • 著者名/発表者名
      Naotsugu Chinen, Tetsuya Hosaka
    • 雑誌名

      数理解析研究所講究録 1634巻

      ページ: 49-54

  • [学会発表] 有限連結グラフ上の不動点を持たない同相写像の coloring2009

    • 著者名/発表者名
      Yuji Akaike
    • 学会等名
      日本数学会秋季総合分科会
    • 発表場所
      大阪大学
    • 年月日
      2009-09-26
  • [備考]

    • URL

      http://researchmap.jp/naochin/

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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