研究概要 |
2次方程式の実数解の存在条件は係数の不等式で書けるが,この性質を一般化したQEという性質について,順序加群と呼ばれる構造で調べ,QEをもつ順序加群の直積が再びQEをもつ場合をほぼ解明した。ランダムグラフに対応するBaldwin-Shelahのジェネリック構造というものがあり,そこで成り立つ性質は,ある簡単な形の条件式で公理化できることを一般的な場合について証明した。無限順序がある状況でも,自己同型を小さいモデル上へ制限したときの様子を決めておくと,ジェネリック自己同型のクラスが初等的になる場合があることを示した。
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