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2008 年度 実績報告書

集合値計画法における微分概念の研究とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 19540130
研究機関島根大学

研究代表者

黒岩 大史  島根大学, 総合理工学部, 准教授 (40284020)

キーワード集合値最適化 / 微分概念 / 多目的最適化 / 数理計画 / 集合値計画法
研究概要

現在、集合値計画法の微分概念に関する研究は、理論、応用の両面から発展が強く望まれている。従来の集合値写像の微分概念はグラフを用いて定義されているため、像の動きを的確に表現したものではなく不自然さが残るものであったが、本研究おいて導入した集合値写像の微分概念は、像の動きを的確かつ自然に表現したものであり、有用であることが期待されていた。このような状況を鑑み、平成20年度においては主に次のことについて研究を行った。
●定義された集合値写像に対する微分概念に対する複数の例を述べ、この概念が有用であることを確認した。
●集合値写像に対する微分概念を定義する際に必要な凸集合の埋め込み空間に対して、さらに一般的な位相を導入した。そして従来の位相、およびハウスドルフ距離によって決められる位相との比較を行った。
●不等式型の制約を持つ集合値最適化問題の考察を行った。最初に、不等式型の制約条件を、集合値計画法にとって適切となるように拡張した。次にこの問題に対して、制約想定の研究を行った。まず、スレーター型の条件を導入して、解の特徴付けに関する定理を述べた。さらに、ある凸関数型の条件を満たすどのような目的関数に対しても解の特徴付けが可能となるような最も弱い制約想定を導入し、同値性に関する定理を導くことで、集合値計画法の基礎となる理論の一部を築いた。
●これらの研究について国内外で発表し、多くの研究者から広く意見を聞くことができた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] An evaluation of efficient points for vector optimization2008

    • 著者名/発表者名
      Tetsuya Nuriya, Daishi Kuroiwa
    • 雑誌名

      Taiwanese J. Math. 8

      ページ: 2063-2082

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ON DERIVATIVES OF SET-VALUED MAPS IN SET OPTIMIZATTON2008

    • 著者名/発表者名
      Daishi Kuroiwa
    • 雑誌名

      RIMS Kokyuroku 1161

      ページ: 51-55

  • [雑誌論文] CHARACTERIZING SET CONTAINMENTS WITH QUASICONVEX INEQUALITIES2008

    • 著者名/発表者名
      Satoshi Suzuki, Daishi Kuroi wa
    • 雑誌名

      RIMS Kokyuroku 1161

      ページ: 56-60

  • [学会発表] Optimality Condi tions for Set Opt imizat ion Problems with Derivatives for Set-Valued Maps2008

    • 著者名/発表者名
      Daishi Kuroiwa
    • 学会等名
      WCNA2008
    • 発表場所
      Florida, USA
    • 年月日
      2008-07-08

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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