研究概要 |
本研究期間において,球面上の領域がほぼ球面全体を覆う場合に非線形楕円型方程式の緯度のみに依存する解に関しての不完全分岐が解明され,不完全分岐が漸近的にどのような形状であるかも解明できた.この成果は,国際学術雑誌 ``Discrete and ContinuousDynamical Systems"に掲載された.さらに,経度方向依存も考慮した不完全分岐については,研究期間終了間際となってしまったが,どのような構造をしているかが解明された. また関連した話題として,ポテンシャル項のついた熱方程式の解の挙動についても研究し,楕円型方程式の解が時間大域的挙動を支配していることを明らかにした.
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