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2007 年度 実績報告書

太陽ニュートリノによる月の構造解析

研究課題

研究課題/領域番号 19540253
研究機関北海道大学

研究代表者

石川 健三  北海道大学, 大学院・理学研究院, 教授 (90159690)

キーワードニュートリノ / 波束 / 太陽ニュートリノ / 超高エネルギー宇宙線 / 宇宙背景輻射 / GZK拘束
研究概要

太陽ニュートリノの伝播に対する物質の影響を解明する本研究にとって、まずニュートリノの波としての性質が明らかにされることが必要である。この問題は、ニュートリノ以外の他の物質の波にも共通する事柄である。このため、様々な波の性質、特に有限なコヒーレンスをもつ波束としての性質の解明がなされた。また、多様な物理現象における波束の効果が、解明された。これらは、
(1)超高エネルギー宇宙線の宇宙背景輻射との散乱における波束の効果、
(2)波束としての太陽ニュートリノと、物質との散乱、
(3)超高エネルギー荷電粒子の伝播における、赤外発散の効果等である。
超高エネルギー宇宙線の宇宙背景輻射との衝突におけるパイ中間子生成での現象としてGZK拘束が知られている。この散乱事象に、宇宙背景輻射や高いエネルギー荷電粒子の波束の効果が有意な大きさで寄与することを見つけた。また、波束の大きさに対する理論的な理解が進んだ。太陽ニュートリノによるマクロな物質の効果を解明する許算方法が、見つけられた。
特異な高エネルギー事象である、超高エネルギー宇宙線反応や、ニュートリノ反応は、今までの常識から遠く離れた領域の散乱現象である。この領域の散乱を解明し、その解析法を明らかにすることは、新しい重要な問題である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Anisotropic ground states of the quantum Hall system with currents2007

    • 著者名/発表者名
      Kazumi Tsuda
    • 雑誌名

      Physical Review B76

      ページ: 045334-1 045334-15

    • 査読あり
  • [学会発表] Neutrino masses and mixing2007

    • 著者名/発表者名
      石川健三
    • 学会等名
      第7回“物質の起源と銀河の進化"国際会議
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2007-12-06
  • [図書] Proceeding of OMEG072008

    • 著者名/発表者名
      K. Ishikawa and Y. Tobita
    • 総ページ数
      8
    • 出版者
      American Institute of Physics

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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