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2008 年度 実績報告書

Kπハドロニック原子の寿命測定とラムシフト-発展DIRAC実験によるQCDの検証

研究課題

研究課題/領域番号 19540310
研究機関京都産業大学

研究代表者

竹内 富士雄  京都産業大学, コンピュータ理工学部, 教授 (40121537)

研究分担者 岡田 憲志  京都産業大学, コンピュータ理工学部, 教授 (90093385)
千葉 雅美  首都大学東京, 理工学研究科, 助教 (60128577)
小林 正明  大学共同利用機関法人, 高エネルギー加速器研究機構, 名誉教授 (40013388)
岩下 芳久  京都大学, 化学研究所, 准教授 (00144387)
キーワードDIRAC実験 / π^-π^+原子 / Kπ原子 / ハドロニック原子 / CERN PS / 非摂動領域でのQCDの検証 / シンチレーティングファイバーホドスコープ / 国際共同研究
研究概要

本研究の主な目的はCERN PSにおけるDIRAC実験を遂行する事によって,π-とπ^<-1>,或はπ-とK^<-1>がクーロン力で束縛されたπ-π^+原子およびK^+π-原子の崩壊寿命を直接測定し,ππ,Kπ中間子のs波散乱長を求め,これをカイラル摂動理論で計算した散乱長と高い精度で比較することにより非摂動領域でのQCDの検証を行うことである.
1998に新しいこの実験のためのビームラインが完成後徐々に装置を改良し,又プライマリビーム強度を上げながらデータの取得を行ってきた.そして各検出器のビーム強度耐性を増強し,またスペクトロメータにはアエロジェル,重ガスのチェレンコフカウンタを加えるとの改変を行って本計画においてはπK原子の崩壊寿命を測定するためのDIRAC延長実験のデータ取得を開始し,本年度も順調にそれを継続した.
日本グループとしてはより強い1次ビーム中で優れたトリガーを作るための新しい0.28mmファイバーを用いた10cm×10cm, XY2面のホドスコープ(newSFD)の製作し,スペクトロメータに組み込んでFITDC-TDC-ADC回路をもちいて読み出しを行うことによりビーム強度の向上と,得られたデータの精度の向上に大きく寄与した.更に日本グループは,ラムシフトの測定のための強磁場永久磁石の準備を進めた.
解析結果については,K^+π^-原子に関するプレリミナリーな結果をPhysics Lctters誌に公表した.π^-π^+原子データに関するフルペーパーはほぼ完成しており,近く公表の予定である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Evidence for πK-atoms with DIRAC2009

    • 著者名/発表者名
      B. Adeva, et al.
    • 雑誌名

      Physics Letters B674

      ページ: 11-16

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Read-out using F1-TDC-ADC of the newSFD X plane (and dE/dx counter)2008

    • 著者名/発表者名
      F. Takeutchi, S. Horikawa
    • 雑誌名

      Bulletin Res. Institute Adv. Tech. Kyoto Sangyo University 7

      ページ: 125-144

  • [備考]

    • URL

      http://dirac.web.cern.ch/DIRAC/

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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