研究概要 |
本研究では, 超臨界二酸化炭素中における, ニトロキシド法によるスチレンの制御/リビングラジカル重合(CLRP)を行った結果, ポリマー粒子と媒体間におけるニトロキシドの分配が重合制御に悪影響を及ぼすことを明らかにした。さらに, 系内のモノマー濃度を上昇させることでニトロキシドの媒体への分配を抑制すると, 均一系である溶液重合と比較して良好な重合制御が得られることを明らかにした。この現象は, 不均一系でのCLRPが均一系より優れていることを示した最初の例であり, 不均一系でのCLRPにおいて超臨界二酸化炭素が有用であることを示すことができた。
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