研究課題
既存大都市の都市づくりを「環境と指づくり」として展開するための有効なインフラとして「環境都市施設」という概念を提示し、都市施設が都市計画を骨子として組立てられている既存の法体系の延長線上でその計画論を展開し、その空間像を提示していくことを目指す。本研究は20世紀大都市の典型である臨海部に近接する大都市の21世紀型環境都市への移行を展望した「環境都市施設」概念とその空間像、計画手法に関する研究を行うものである。平成19年度は以下の項目について研究を実施した。1.臨海部に隣接する大都市に関わる環境面からみた立地特性把握と整理風や水の流れ等要素別の環境域、相互依存関係等の整理、ヒートアイランド現象など既往研究、調査からみた都市の環境問題の関係性の確認、臨海部に隣接する大都市を取り巻く状況の確認(土地利用転換、低未利用地、環境負荷分布)等基本的な状況について、既存調査、統計、現地調査等により把握した。2.臨海部に隣接する大都市に関わる環境都市施設に関わる既存概念整理現行都市計画および環境都市に関わる施策における施設の位置付け、既往の環境都市に関わる研究における重要な施設概念の抽出、臨海部に隣接する大都市の備える立地特性を踏まえた環境都市施設のあり方、環境都市施設に求められる条件の整理、体系化について整理をおこなった。3.自治体アンケート調査臨海部に隣接する大都市に関わる環境都市施設の施策実施状況について調査し、北九州市、東京都についてヒアリング調査を実施した。4.まとめと次年度研究に向けた課題の整理次年度課題として、GISによる空間情報の集約と計画支援システムの構築等を提示した。
すべて 2007
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)
日本都市計画学会学術研究論文集 42-3
ページ: 37-42
ページ: 649-654