研究課題
既存大都市の都市づくりを「環境都市づくり」として展開するための有効なインフラとして「環境都市施設」という概念を提示し、都市施設が都市計画の骨子として組立てられている既存の法体系の延長線上でその計画論を展開し、その空間像を提示していくことを目指す。本研究は20世紀大都市の典型である臨海部に近接する大都市の21世紀型環境都市への移行を展望した「環境都市施設」概念とその空間像、計画手法に関する研究を行うものである。平成20年度は以下の項目について研究を実施した。1.臨海部に隣接する大都市における環境都市施設として可能性のある資源の抽出オープンスペースのネットワークを構成する施設について、臨海部と都心との風の道を実現する連接空間、クールスポットのネットワーク・面的集積とパブリックアクセス施設等について抽出し、データベース化した。2.事例ヒアリング調査環境都市施設概念に類似する施策事例、計画プロセスについてのヒアリング調査を実施した。3.各環境都市施設の空間像とデザインのあり方上記について、検討考察を実施した。4.各環境都市施設の計画プロセスにおける誘導方策の検証現行の施策体系における諸施設の計画根拠、誘導手法の確認や、環境都市施設として望まれる計画根拠、誘導手法のあり方について検討を行った。
すべて 2008
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (4件)
空気調和・衛生工学会論文集 140
ページ: 1-10
日本都市計画学会都市計画論文集 43
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Memoirs of the Faculty of Engineering, Osaka City University 49
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