研究概要 |
本研究では、次世代輸送機器用構造材として、室温および高温における塑性加工性を付与したアルミニウム合金ハニカム構造体を作製し、軽量高剛性のみならず二次加工可能な構造材を蘭発することを目的とする。さらに、このハニカム構造材のコア材およびコア材俵面材間接合にFSWを適用し、その条件の最適化を行う。また、作製したハニカム材の特性を評価する。 平成20年度は、試作した箔用FSW装置を用いて、系統的な箔材FSW実験を行った。主軸回転数を変化させて実験した結果、本実験の範囲では90,000rpmで最も良好な接合状態が得られた。また、押込み量は30μmから60μmで良好な接合が得られた。送り速度の影響は、主軸回転数によって大きくことなり、90,000rpmでは60から180mm/minの範囲で良好な接合がなされた。 以上のように、ハニカムコア作製のための接合最適条件の一部を得ることができた。今後、材料、箔厚の効果等も含め、より良いFSW条件の探索が期待される。
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