研究概要 |
雄型に対向する液圧によって絞り成形を行う対向液圧成形法は,多品種少量生産が求められる産業界で大きな注目を集めている.本研究では,成形中に生じる圧力媒体の流出現象をシミュレーションに適した形で定式化することを目的として,詳細な実験検討を行った.その結果,圧力媒体の流出開始臨界液圧は力のつり合いに基づいて予測できることを示した.一方流出開始後の液圧は,材料の変形に伴って時々刻々と大きく変化し,この変化をシミュレーション中でも適切に考慮することが高精度な成形性予測を行う上で不可欠なことを明らかにした.
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