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2008 年度 実績報告書

低酸素刺激下の脳血管内皮細胞におけるclaudin-5発現制御機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 19590366
研究機関山口大学

研究代表者

池田 栄二  山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30232177)

研究分担者 岡田 保典  慶應義塾大学, 医学部, 教授 (00115221)
キーワード低酸素 / claudin-5 / 血液脳関門 / 糖尿病 / 網膜症
研究概要

糖尿病網膜症・虚血性脳疾患などの難治性疾患の病態における組織低酸素状態の関与について、特に「組織低酸素状態→血管内皮細胞におけるclaudin-5(tight junction構成分子)の発現変化→血管バリアー破綻→病態悪化」というカスケードに焦点を当てた解析を進めている。脳血管内皮細胞株bEND.3を用い、平成20年度は以下の成果が得られた。低酸素刺激によるclaudin-5発現変化がubiquitin-proteasome系阻害剤MG-132により抑制されることから、酸素濃度に依存しclaudin-5を分解するubiquitin-proteasome系の存在が示唆された。そこで、claudin-5分子のubiquitin化状態を解析すべく、GFPタグを付加したマウスclaudin-5の発現コンストラクト[CL5-GFP]およびFLAGタグを付加したubiquitinの発現コンストラクト[FLAG-Ub(wt)]を作製した。[CL5-GFP]および[FLAG-Ub(wt)]をbEND.3細胞に導入し(transient transfection)、正常酸素濃度下あるいは低酸素濃度下に培養し細胞抽出液を得た。抽出液を抗GFP抗体にて免疫沈降・抗FLAG抗体にてプロットしたところ、ubiquitin化claudin-5の存在が証明された。そして、claudin-5分子のubiquitin化は、正常酸素濃度下のbEND.3細胞にても認められたが、その程度は低酸素濃度下のbEND.3細胞において軽度ではあるが亢進していることが示された。さらに、酸素濃度に依存したclaudin-5発現様式をリアルタイムでモニターするため、「CL5-GFP」発現するstable transfectant株を樹立した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Hypoxia disrupts the blood-brain barrier through modification of claudin-5 molecules in neural vascular endothelial cells.2008

    • 著者名/発表者名
      Minagawa T, et al.
    • 学会等名
      15th International Vascular Biology Meeting
    • 発表場所
      Sydney, Australia
    • 年月日
      20080601-20080605

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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