研究課題
基盤研究(C)
アプタマーとは、SELEX(Systematic evolution of ligands by exponential enrichment)法により得られるRNA又は1本鎖DNAで、抗体のように特定の物質に結合することができる核酸分子からできた人工核酸抗体である。アプタマーの特徴は、in vitroでの作製が可能である、免疫寛容などの必要がない、また、アプタマーの塩基配列を一度確定できれば化学合成や酵素核酸増幅法で多量に作製することができる点にある。本研究では、(1)アプタマーを用いた新規分析法の開発、(2)新規アプタマーの創製、(3)アプタマーを用いた臨床診断法の確立を行い、アプタマーを用いた新たな診断試薬の開発を行った。最初に、トロンビンの高感度アッセイを検出にマイクロチップ電気泳動を用いて開発した。この実験では、トロンビン1 pmolが検出できた。次に、臨床上重要なホルモンであるHMGに対するアプタマーをSELEX法により調製し、そして得られたアプタマーを用いてHMGの分析法を開発した。同様にamyloid-β peptideとoxytocinについても検討した。
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Nucleic Acids Research, in submit.