研究概要 |
大分地域で流行している日本脳炎(日脳)ウイルスの遺伝子変異を解析するため,1980~2009年の30年間に大分地域で流行した35株の日脳ウイルスのエンベロープ遺伝子の塩基配列を決定した.その結果,日脳ウイルスは1990年代中頃に遺伝子型III型からI型へ入れ替り今日に至っている.III型,I型共に自然環境下での遺伝子変異の選択圧はほぼ同じであり,III型からI型へ入れ替った現象は大分地域の自然環境がI型に有利に働いたことではないと思われるコガタアカイエカばかりでなく,アカイエカも日脳ウイルスに感受性を示した.
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