研究課題/領域番号 |
19590601
|
研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
平柳 要 日本大学, 医学部, 准教授 (20189864)
|
研究分担者 |
亀井 聡 日本大学, 医学部, 准教授 (40142509)
塩澤 友規 青山学院大学, 経営学部, 教授 (80297390)
山口 喜久 日本大学, 医学部, 講師 (10060138)
|
キーワード | 映像酔い / 動揺病 / 心身機能 |
研究概要 |
大画面での高精細な動画像が視聴者の心身に、いかなる影響を及ぼすかを明らかにするため、主に心循環機能と自律神経機能に焦点を当てた多角的な生体情報の収集を行い、映像酔い発症時における視聴者の心身機能の特異的な変化を見つけ出しそうとしている。そこで、映像制御用のノート型パソコンと液晶プロジェクターおよび大型スクリーンからなる映像投影システムを構成し、大画面に高精細な投影を可能にするシステムを構築した。また、映像酔い誘発用ビデオ・コンテンツとして、PlayStation3のドライビング・シミュレータを用いて、5段階の強度の視覚刺激映像を作成して、DVDレコーダーに記録した。健常成人男女5名を対象に、段階的に映像酔いが起こりやすくなるコンテンツ(1段階8分間で、5段階から構成されるドライビング・シミュレータビデオ)を視聴してもらい、徐々に視覚刺激を高めていく段階的な漸増負荷の予備的実験を行った。その際、実験前後と各段階の間に映像酔いの主観的評価値を得るため、SSQ質問票と動揺病診断票に回答してもらい、これら2種類の質問票の総合スコアを算定した。生体情報として、心電図、非観血的な連続血圧、呼吸数、瞳孔面積、精神性発汗および唾液アミラーゼを測定した。心拍数や心拍変動のHFパワーならびにLFパワーとHFパワーの比、心拍変動とMayer波帯域(0.04〜0.15Hz)の血圧から算出される心拍-血圧の相互相関係数の最大値(ρ max)、呼吸数、瞳孔面積、精神的発汗量、唾液アミラーゼといったパラメータを段階ごとに求めた。そして、被験者ごとに、各段階での映像酔いの主観的評価値と生体情報パラメータ値を対応づける誤差逆伝播型のニューラルネットワークモデルを構築した。
|