研究概要 |
イリノテカンを含む大腸癌化学療法の第I相試験を行い、イリノテカンの推奨投与量をUGT1A1^*28遺伝子型別に決定した。推奨投与量に基づき、第II相試験を行った。その結果、^*28の有無に関わらず、約30%の強い毒性を認めた。ここで毒性の出た患者と毒性の出なかった患者の遺伝子多型を、さらに詳細に検討した結果、UGT1A1^*6, UGT1A7^*3,UGT1A9^*22の遺伝子型が毒性発現に関わっていることが判明した。これらの遺伝子多型を組み合わせて毒性を予測する判別式を作成、またこれら多くの遺伝子多型を判別するチップを開発し、現在両者ともに特許申請中である。
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