本研究の目的は咬耗に関与する主要遺伝子が存在する染色体の特定である。咬耗感受性の異なる2系統の近交系マウスを交配させ、得られたF2マウスのうち咬耗が強い4匹から得られたDNAをpool High、咬耗が少ない4匹から得られたDNAをpool Lowとし、2系統間で多型を有する計53個のMitプライマーを使用しDNA pool RCR法を行った。D4Mit13およびD13Mit9においてpool Highで遺伝子型はC3Hホモ型タイプ,pool Lowで遺伝子型はB6ホモ型タイプであったため、この近傍に咬耗に関与する遺伝子が存在する可能性が示唆された。
|