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2007 年度 実績報告書

睡眠を促す効果的な看護ケアに関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19592427
研究機関筑波大学

研究代表者

佐伯 由香  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (70211927)

研究分担者 川口 孝泰  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (40214613)
キーワード睡眠 / リラクゼーション / アクチグラフ / 足浴 / 自律神経機能
研究概要

本研究の目的は入眠を促し、質の高い睡眠を提供するためにどのようなケアが効果的か科学的に検証することである。本年度は、睡眠・覚醒レベルをBIS(bispectral index)値を指標に、睡眠を評価する計画であった。しかし、種々の文献からBIS値はあくまで麻酔深度を評価するための測定機器であることから、睡眠の質を客観的に評価するには困難を要すると考えられた。そのため、客観的評価の1つとしてアクチグラフを使用することとし、測定条件の検討を行った。
また、足浴は睡眠を促すケアの1つと考えられているが、近年では遠赤外線ヒーターとスチームで足先から全身を温める機器(フットスパ)が販売・使用されている。そこで本研究ではこのフットスパの身体に及ぼす効果を自律神経機能を指標に検討した。7名の健康な女性を対象に、心拍変動の周波数解析、スキンコンダクタンス、唾液アミラーゼ活性をフットスパ実施(10分間)前後で測定した。その結果、心拍数には大きな変化はみられず、スキンコンダクタンスならびにLF/HFは実施直後に上昇する傾向がみられた。しかし、10分間の終了後にはいずれも開始前よりも低い値となった。このことは実施中は熱刺激により交感神経系が活性化されるが、終了とともに交感神経系が低下しリラクゼーション効果が生じたと考えられた。また、ストレスの指標とされている唾液アミラーゼ活性も徐々に低下し、終了後は実施前の1/2以下になっていた。今後は、ケアの1つとしてこのフットスパを使用し睡眠への効果を検討することとした。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 看護実践における快適性を考える.2008

    • 著者名/発表者名
      佐伯由香
    • 雑誌名

      日本看護技術学会誌 7

      ページ: 23-24

  • [雑誌論文] Effects of foot bathing on autonomic nerve and immune function.2007

    • 著者名/発表者名
      Y. Saeki, N. Nagai, and M. Hishinuma
    • 雑誌名

      Complementary Therapies Clinical Practice 13

      ページ: 158-165

    • 査読あり
  • [雑誌論文] リラクゼーションを促すケアとしての足浴の可能性.2007

    • 著者名/発表者名
      佐伯由香
    • 雑誌名

      臨床看護 33

      ページ: 2098-2106

  • [学会発表] 看護実践における快適性を考える.2007

    • 著者名/発表者名
      佐伯由香
    • 学会等名
      日本看護技術学会第6回学術集会
    • 発表場所
      前橋
    • 年月日
      2007-10-21
  • [図書] 看護実践の根拠を問う(第2版)第7章足浴2007

    • 著者名/発表者名
      佐伯由香
    • 総ページ数
      91-101
    • 出版者
      南江堂

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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