研究課題/領域番号 |
19592598
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研究機関 | 福岡県立大学 |
研究代表者 |
尾形 由起子 福岡県立大学, 看護学部, 准教授 (10382425)
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研究分担者 |
山下 清香 福岡県立大学, 看護学部, 講師 (40382428)
安酸 史子 福岡県立大学, 看護学部, 教授 (10254559)
夏原 和美 福岡県立大学, 看護学部, 准教授 (00345050)
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キーワード | 虚弱高齢者 / コミュニティ / 介護予防 |
研究概要 |
本研究の目的は、研究者が市町村保健師や地域包括支援センターの保健師と共同で行う実践的研究であり、保健師がこれまで行ってきた介護予防事業の活動プロセス全体を分析し、地域住民の受け入れやすさや地域に介護予防を目的に介入していくときの阻害要因を明らかにしていくことであった。さらには、その内容を保健師自身に示し、問題の認識を深め、プロセスから見出せる保健師の技術について、確認をえることであった。今回の研究において、介護予防事業展開を行う技術を中心に考察し、研究方法として用いたアクションリサーチによる考察もあわせて行った。 事業展開を行う技術としては、地域に介入するにあたっては【上司と介護予防の視点を検討する】、【地域のキーパーソンとなる人としっかりと結びつく】、【疫学的な手法をもちいて校区の健康データを分析して示す】技術が使われていた。企画の段階からは、【地域の生活情報を把握する】【高齢者が集まりやすい会場を確保する】【ロコミで高齢者を集める】【地域の協働者が負担にならないように頼む】【現場の動向を把握する】【最初に考えていた内容と現実とのズレとのすり合わせをする】【健康問題を抱えながらも参加している虚弱高齢者の体に対し配慮ある関わりをする】【高齢者同士が顔なじみの関係づくりができるようになる】と集まったグループメンバーでグループダイナミックスをおこし、メンバーが継続して事業に参加し自分のセルフケアができる事業の展開を試みていた。事業を遂行していく保健師のこれまでの他事業への参加経験、既存の住民活動への認知や職場内での住民支援に対する話し合い等が影響を与えていると思われた。アクションとしては、研修会で確認し、コミュニティ再生につなげる技術について検討を行った。
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