• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

歯科医療専門職大学教育へのPBLテュートリアル教育の導入と展開

研究課題

研究課題/領域番号 19650238
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

杉本 久美子  東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (10133109)

研究分担者 遠藤 圭子  東京医科歯科大学, 歯学部, 准教授 (70270915)
キーワードPBLテュートリアル教育 / 卒業生アンケート / PBLテュートリアル試験 / 歯科衛生士養成機関
研究概要

社会に出た卒業生がPBLテュートリアル(以下PBL)教育をどのように捉えているかは本教育への重要な評価となる。そこで、卒後1年を経た卒業生を対象にアンケートを実施した。当該卒業生が2年在学中の評価と比較すると、本授業を通して積極的に発言できるようになったと肯定的に回答した者が大きく増加した。特に、本授業を継続した方がよいと回答した者は82.3%とほとんどを占め、卒後その必要性をより強く感じたと考えられる。その一方で、テューターの対応については、評価がさらに低下していた。不適切な対応に困った印象が強く残っていた等の要因が考えられ、テューターの質向上への課題が再確認された。また、従来と同様に科目客観試験とPBL面接試験の成績間の関連について検討した結果、「生活習慣と疾患」では、PBL成績との間のPersonの相関係数が0.492(p<0.05)となり関連が認められたのに対し、「口腔健康科学」では認められなかった。「生活習慣と疾患」の試験内容がシナリオと対応していたためと考えられ、PBL授業に積極的に取り組んだ学生は自己学習意欲が高く、客観試験でも高い成績につながったと推測される。さらに、今年度は、歯科衛生士養成の大学および専門学校等を対象に、PBL教育の認識と実施状況について調査を行った。PBL教育の利点については、「問題発見・解決能力が育成できる」が全校で選択され、次いで「自学自習の習慣づけができる」が高い選択率であり、本教育への理解が拡がっている状況がみられた。実施については、大学では、6校中5校で実施されていたが、短期大学・専門学校では全く実施されていなかった。実施できない要因として、テューター確保が難しい、シナリオ作成が難しい等が挙げられた。歯科衛生士教育への本教育の普及にあたっては、実施方法の工夫やシナリオ作成法等について、実施大学からの情報発信が重要と考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 卒業生による口腔保健学科卒前教育の評価2009

    • 著者名/発表者名
      杉本久美子, 室賀麗, 遠藤圭子
    • 学会等名
      第28回日本歯科医学教育学会学術大会
    • 発表場所
      広島国際会議場
    • 年月日
      20091106-20091107
  • [学会発表] 歯科衛生士教育制度変更後の教育の現状と展望2009

    • 著者名/発表者名
      吉泉香, 遠藤圭子, 杉本久美子
    • 学会等名
      日本歯科衛生学会第4回学術大会
    • 発表場所
      大阪歯科大学
    • 年月日
      20090919-20090921

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi