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2007 年度 実績報告書

地球磁場逆転過程の記録媒体を大量発見する方法

研究課題

研究課題/領域番号 19654068
研究種目

萌芽研究

研究機関神戸大学

研究代表者

乙藤 洋一郎  神戸大学, 理学研究科, 教授 (90160895)

研究分担者 板谷 徹丸  岡山理科大学, 自然科学研究所, 教授 (60148682)
糸田 千鶴  太成学院大学, 人間学部, 助教授 (80246800)
和田 穣隆  奈良教育大学, 教育学部, 准教授 (00252825)
三浦 大助  (株)電力中央研究所, 主任研究員 (50371414)
キーワード複合火山 / 古地磁気学 / 地球磁場逆転 / 年代学 / 地球磁場強度
研究概要

野間岳周辺から枕崎市に分布する安山岩溶岩層を含む南薩層群について古地磁気学、岩石磁気学、年代学および層序学的検討をおこなった。
(1)古地磁気学:前年度までに採取していた南薩層群の最上部層から海水準面までの溶岩層の21層についてについて熱消磁を行ない、岩石の残留磁化を測定した。測定には、神戸大学の超伝導磁力計とスピナー磁力計とを用いた。Upper lavaの層準の磁極は正帯磁、Lower Lavaの層準は逆帯磁を示した。Upper lava層には一層準に、Lower Lava層には7層準において、エクスカーションあるいは地球磁場反転起源の異常な方向を見出した。
(2)岩石磁気学:Thellier法によって溶岩の温度がキュリー温度より低下したときの地球磁場を求めるための、基礎実験をおこない、溶岩層の磁気的安定性を検討した。
(3)年代測定:南薩層群のUpper lavaの岩石試料NM01、NM02ならびにLower LavaのNM19、NM20の4試料について年代学的研究を行った。これらの岩石試料から鉱物分離をおこない,plagioclaceを分離した。これらの鉱物について,岡山理科大学・自然科学研究所において、Arはガス質量分析計をもちいてKは炎光分析によって測定をおこない、年代を求めた。それぞれ、5.58±0.40Ma、、5.82±0.34Ma、4.83±0.31Ma、4.91±0.33Maであることがわかった。層序学ではUpper lavaとLower Lava分類されているにもかかわらずLower Lavaが若い年代を示した。
(4)層序学的検討:今回の年代学と古地磁気学の結果をふまえ、野間岳周辺から亀ヶ岡に分布する南薩層群の安山岩溶岩層の噴出の順番を決定する試みをおこない、来年度の調査の計画を立案した。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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