本年度は、さまざまなシミュレーション教育プログラムを作成するにあたって、以下の事項について検討を行った。1.シミュレーション教育プログラムの開発については、(1)どの分野のシミュレーションプログラムを作るか、(2)当該シュミレーションプログラムの概要(目標)、特徴・内容(どのような技能を習得できるか)、(3)受講対象は誰か(医師、研修医、看護師、コメディカル、学生など、必要に応じた受講対象者毎のプログラムを作成する)、(4)当該シミュレーションプログラムで使用する物品は何か、などが、検討すべきポイントとして挙げられた。2.いくつかの教材(シナリオ等を含む)の作成、評価項目の作成を行った。(1)教育目標のテーマ毎に、選ばれた問題点を整理し、教育の方略として使用するシミュレーター等を選定した上で、教育プログラムを作成した。(2)教育者用のプログラム、すなわち指導する側の人用のマニュアル(ガイドライン)を作成した。これは複数の指導者が、統一した内容で教育を行う必要があるために、プログラムを実行する上で重要と思われる項目、内容などについて検討し、まとめた。3.これらの作業を進めるにあたっては、院内ワーキンググループを立ち上げ、各分野の専門家、職種の方たちに協力を依頼した。4.準備を進める中で、教育プログラムを作成する中での問題点だけでなく、運用面においても、さまざまな問題点が予想されたため、それらに対する対応についても検討を行った。例えば、使用する物品を準備する際の具体的な手順や、物品の管理.(セキュリティー)等も問題となった。
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