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2008 年度 実績報告書

脳機能再生機構の解析と分子イメージング~臨床画像診断の実現を目指して~

研究課題

研究課題/領域番号 19659310
研究機関北海道大学

研究代表者

久下 裕司  北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (70321958)

研究分担者 佐治 英郎  京都大学, 薬学研究科, 教授 (40115853)
河嶋 秀和  京都大学, 医学研究科, 助教 (70359438)
横田 千晶  国立循環器病センター(研究所), 内科脳血管部門, 医長 (80300979)
志賀 哲  北海道大学, 大学院・医学研究科, 非常勤講師 (80374495)
キーワード脳神経疾患 / リハビリテーション / マイクロアレイ / 移植・再生医療 / 放射線
研究概要

本研究の目的は、脳卒中及びアルツハイマー病を対象として、PET・SPECTといった分子イメージング法を分子生物学的手法と融合させることにより脳機能の再生過程を解析し、これらの過程の臨床診断に有用な画像診断法を探索・考案することにある。
今年度は、充実した環境(Enriched environment ; EE)及び通常環境の異なる環境下で飼育したラットを用いて、神経機能回復の観点から重要と考えられる梗塞周辺部において、シナプス新生のマーカーであるsynaptophysin (SYP)の発現変化を測定した。また、中枢神経細胞膜上に特異的に発現する中枢性ベンゾジアゼピン受容体を標的とし、これに選択的に結合する[^<125>I]iomazenilを用いたin vitro autoradiographyを行い、環境刺激による神経再構築イメージングの可能性を検討した。その結果、SYP発現密度は、EE群ではST群に比べ、皮質と線条体の梗塞周辺部でともに有意に高く、環境刺激によって梗塞周辺部のシナプス新生が亢進し、これが神経機能の回復に寄与している可能性が示された。また、EE群ではST群に比べ、皮質梗塞周辺部における[^<125>I]iomazenil集積が有意に高く、中枢性ベンゾジアゼピン受容体を指標とする神経機能イメージングにより脳機能の再生過程を解析できる可能性が示された。
以上の結果より、放射性iomazenilなどのプローブを用いた核医学的手法により、脳虚血障害後の環境刺激による神経機能の回復を定量的に評価できる可能性が示された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 脳虚血後の環境刺激による神経機能回復に関する検討2008

    • 著者名/発表者名
      原田晃名, 他
    • 学会等名
      第20回日本脳循環代謝学会総会
    • 発表場所
      東京、東京ドームホテル
    • 年月日
      20081106-07
  • [学会発表] Brain derived neurotrophic factor (BDNF)の発現低下は脳虚血後の環境刺激による神経機能回復に関係する2008

    • 著者名/発表者名
      生野雄二, 他
    • 学会等名
      第20回日本脳循環代謝学会総会
    • 発表場所
      東京、東京ドームホテル
    • 年月日
      20081106-07

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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