研究課題
消滅の危機に瀕するアリュートル語について過去に記録されたアナログテープ、DAT、MDなどのメディアによる音声資料および、ロシアの文化人類学者が1960年代から80年代にかけて収集した未公開の音声資料およびタイプライター原稿を整理・分析したほか、上記資料ならびに写真・フィールドノートの電子化処理を行ない、それぞれの資料をデータベース化した。具体的には、未分析の音声資料の文字化作業およびすでに文字化が終了した資料の分析・整理、旧ソ連時代に作成されたロシア人文化人類学者によるロシア語タイプライター原稿の電子化ファイル(PDF形式)を、記述研究の資料として利用しうるようの校正作業を経てテキスト化した。さらに同上の研究者によるオープンリールテープ20本およびカセットテープ6本を、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所「言語ダイナミクス科学研究プロジェクト」の協力により電子化し(WAVE形式)、アリュートル語話者の協力のもとにそれぞれの資料につき録音地および話し手、資料の内容などのメタデータを作成した。これまでに電子化の終了した各種メディアについても録音年月日、録音地、話し手、言語名あるいは方言名、録音の内容などについてメタデータを作成し、データベース化した。さらに、これまでの調査で得られたフィールドノート(44冊)を電子化し、今後の記述研究に利用しやすい形で整理を進めた。また電子化したアリュートル語テキストをもとに進めた記述研究の成果を学会発表および論文の形で公開した。
すべて 2012 2011
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)
『北方言語研究』第2号
ページ: 23-34
『北方人文研究』第5号
ページ: 123-139
Conservation of biodiversity of Kamchatka and coastal waters. Proceedings of XI international scientific conference Petropavlovsk-Kamchatsky. November 24-25 2010
ページ: 42-51