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2007 年度 実績報告書

幕末維新期の地域社会の動向と明治維新の地域史的意義に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19720177
研究機関北九州市立自然史・歴史博物館

研究代表者

日比野 利信  北九州市立自然史・歴史博物館, 歴史課, 学芸員 (90372234)

キーワード明治維新 / 地域社会 / 小倉藩 / 記憶 / 城下町 / 戊辰戦争 / 屯田兵
研究概要

1 小倉戦争(第二次長州戦争)について,小倉藩の大庄屋を勤めた中村平左衛門や小森承之助の日記,小笠原文庫の関係資料と,明治末年に編纂された小倉戦争の「正史」と言うべき『豊倉記事』を対照しつつ,戦争の情報はどのように伝達されたか,戦争の情報や体験はどのように記録されたかという観点から検討した。また,小倉戦争に参加した諸藩のうち,佐賀藩・府内藩・臼杵藩、熊本藩関係資料の調査・収集を行い,小倉戦争に諸藩がどのように参加したか検討した。引き続き未調査資料の調査・検討を進めて,小倉戦争の史実を詳細に解明するとともに,そのような出来事(情報・体験)がどのように記録され,記憶されたか検討する。
2 江戸末期の小倉城下屋敷図と明治時代の2万5千分の1地形図に拠り,各期の土地利用図を作成して,土地利用の変化という観点から,城下町小倉の解体と再編の様相について検討した。その際,藩士の居住域は大きく変容(歩兵第14聯隊や後の小倉陸軍造兵廠などの軍用地に充当されていくと思われる)しているのに対して,町人の居住域には連続性が大きいことが判った。今後は,香春、豊津藩時代および廃藩置県後の小倉、豊津における士民の動向を居住、就労という観点から検討する。
3 東北地方に残されている戊辰戦争関係資料にっいて,官軍として参戦した小倉藩の動向を示す資料の調査、収集を行った。今後は,小倉藩の戊辰戦争関係資料にっいて調査を行って,戊辰戦争の際の小倉藩の動向を解明し,小倉藩の戊辰戦争体験がどのように記録され,記憶されたか検討する。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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