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2008 年度 実績報告書

非線形常微分方程式の振動理論とその楕円型方程式への応用

研究課題

研究課題/領域番号 19740074
研究機関大阪府立大学

研究代表者

山岡 直人  大阪府立大学, 工学研究科, 助教 (90433789)

キーワード関数方程式論 / 常微分方程式 / 振動理論 / 非線形摂動項 / 比較定理 / 相平面解析 / 時間遅れ
研究概要

本年度は, 2階非線形常微分方程式の解の振動性について考察した. 次の二つの研究成果は, 線形微分方程式を一般化した半分線形と呼ばれる非線形微分方程式の解の構造に着目することによって得られた.
1. 時間遅れ非線形摂動項をもつ半分線形微分方程式が振動しない解をもつための十分条件を与えた. 得られた結果は, 先行研究で与えられた振動条件(全ての解が振動するための十分条件)と対をなす条件であり, さらに,その振動条件が最善であることを保障するための条件でもある. なお, 証明はEuler型半分線形微分方程式の解から構成される関数列を利用する.
2. 一次元p-Laplacianをもつ非線形微分方程式に対して, 解の振動に対する比較定理を与えた. この比較定理とEuler型半分線形微分方程式の振動判定条件を組み合わせることによって, 一次元p-Laplacianをもつ方程式の振動条件(全ての解が振動するための十分条件)と非振動条件(全ての解が振動しないための十分条件)を導くことができた. 先行研究と本研究の本質的な違いは, 条件の中に積分を導入したことである. それによって, 従来の結果を大幅に改良することができた, なお, 比較定理の証明は, 一次元p-Laplacianをもつ方程式を2次元微分方程式系に変換し, それを相平面上で解析する.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] A nonoscillation theorem for half-linear differential equations with delay nonlinear perturbations2009

    • 著者名/発表者名
      N. Yamaoka
    • 雑誌名

      Differential Equations & Applications 1

      ページ: 209-217

    • 査読あり
  • [学会発表] 1次元p-Laplacianをもつ非線形微分方程式の振動に対する比較定理2009

    • 著者名/発表者名
      山岡直人
    • 学会等名
      日本数学会2009年度年会函数方程式論分科会
    • 発表場所
      東京大学
    • 年月日
      2009-03-26

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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