固体伝送線路を用いた広帯域テラヘルツ分光チップの高機能化に関する研究

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19760236
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 電子デバイス・電子機器
• 研究機関: 広島大学
• 研究代表者: 北川 二郎 広島大学, 大学院・先端物質科学研究科, 助教 (90346528)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• キーワード: テラヘルツ / マイクロストリップ / コプレーナストリップ / 分光チップ / 光ファイバ / ITO

研究概要

マイクロストリップ(MSL)線路及びコプレーナストリップ(CPS)線路に基づいた,THz分光チップの高機能化と更なる高性能化に関して研究を行った.その結果,光ファイバと結合したMSL分光チップを開発し,リモートセンサーヘッドとして機能させることに成功した.また,透明電極ITOを裏面導体とするMSLの開発にも成功し,分光チップとして機能することを確かめた.更に,低誘電率プラスチック基板を用いたCPS分光チップを開発し,測定帯域が4THzにまで広がることを示した.

研究成果

• [雑誌論文] Propagation of terahertz pulses on coplanar strip-lines on low permittivity substrates and a spectroscopic application (2008)
  • 著者名/発表者名: S. Yanagi, M. Onuma, J. Kitagawa, and Y. Kadoya
  • 雑誌名: Appl. Phys. Express 1 ページ: 012009-1〜012009-3
  • 査読あり
• [雑誌論文] THz wave propagation on strip lines : devices, properties, and applications (2008)
  • 著者名/発表者名: Y. Kadoya, M. Onuma, S. Yanagi, T. Ohkubo, N. Sato, and J. Kitagawa
  • 雑誌名: Radioengineering 17 ページ: 48-55
  • 査読あり
• [学会発表] Propagation of Terahertz Pulses on Polymer-based Coplanar Striplines (2008)
  • 著者名/発表者名: N. Ohta, S. Yanagi, M. Onuma, J. Kitagawa, and Y. Kadoya
  • 学会等名: Asia Pacific Microwave Conference 2008
  • 発表場所: Hong Kong, China
  • 年月日: 2008-12-18
• [学会発表] マイクロストリップ線路の不連続点におけるTHz パルスの伝搬特性 (2008)
  • 著者名/発表者名: 佐藤尚子,北川二郎,角屋豊
  • 学会等名: 第69回応用物理学会学術講演会
  • 発表場所: 中部大学
  • 年月日: 2008-09-03
• [学会発表] 光ファイバ結合型THz分光チップの開発 (2008)
  • 著者名/発表者名: 秋山泰隆,北川二郎,角屋豊
  • 学会等名: 第55回応用物理学会関係連合講演会
  • 発表場所: 日本大学理工学部
  • 年月日: 2008-03-29
• [学会発表] THzコプレーナストリップ線路の広帯域化:光伝導スイッチ作製条件の見直し (2008)
  • 著者名/発表者名: 大田直人,大沼匡之,北川二郎,角屋豊
  • 学会等名: 第55回応用物理学会関係連合講演会
  • 発表場所: 日本大学理工学部
  • 年月日: 2008-03-28
• [学会発表] Fiber-coupled sensor chip based on micro-strip-line working in THz regime (2007)
  • 著者名/発表者名: J. Kitagawa, Y. Akiyama, M. Onuma, and Y. Kadoya
  • 学会等名: The Joint 32nd International Conference on Infrared and Millimeter Waves and 15th International Conference on Terahertz Electronics
  • 発表場所: Cardiff, UK.
  • 年月日: 2007-09-06
• [学会発表] THz fingerprint spectra detected by sensor chips based on coplanar strip-lines made on low-permittivity plastic substrate (2007)
  • 著者名/発表者名: J. Kitagawa, S. Yanagi, M. Onuma, and Y. Kadoya
  • 学会等名: The Joint 32nd International Conference on Infrared and Millimeter Waves and 15th International Conference on Terahertz Electronics
  • 発表場所: Cardiff, UK.
  • 年月日: 2007-09-03
• [図書] テラヘルツ技術総覧「2.5.2 テラヘルツ伝送線路」pp.84-92,「2.5.3 準光学系」pp.93-98,「9.3.2 バイオチップ」 (2007)
  • 著者名/発表者名: 北川二郎
  • 総ページ数: 621-626
  • 出版者: NGT コーポレーション