全身性自己免疫疾患の腎病変におけるPD-1/PD-L1の関与を検証することを目的として、当施設にて行われた腎生検組織検体を用いて同分子の発現を免疫組織染色にて検討した。原疾患やループス腎炎のサブクラスに関わらず、間質浸潤炎症細胞および尿細管上皮に PD-1/PD-L1の発現を認めたが、我々が報告したループス腎炎モデルマウスであるNZB/W F1マウスの結果とは異なり、糸球体内皮細胞におけるPD-L1の発現は確認できなかった。以上より疾患に関わらず腎での免疫応答にPD-1/PD-L1分子が関与している可能性が示唆された。
|