研究課題
若手研究(B)
糖鎖プローブを用いた細胞表面構造の解析から、卵子の受精能・発生能力の推定方法の開発を試みた。卵子の質は加齢によって低下すると考えられているため、糖鎖プローブを用いた卵子評価方法が確立されれば、生殖医療に大いに貢献できると考えられる。具体的にはマウス卵子を用いた、受精能が消失または低下した卵子を用いて、糖鎖の有無について検討を行い、卵子が糖脂質GM3を含む融合促進構造体(エキソソーム)を放出し、精子の膜融合能を制御していることを発見した。エキソソームを放出できないCD9欠損卵子は精子との融合能力が消失することも明らかになった。本研究での発見は生殖医療の領域に大いに貢献できると考えている。
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Proc Natl Acad Sci USA 105(35)
ページ: 12921-6
Mol Reprod Dev 75(1)
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