本研究では、地域高齢者の認知機能の経年的変化に対する趣味および仕事の影響の性差を明らかにすることを目的とした。2016~2017年(ベースライン)に脳健診を受診した地域在住高齢者について、2021年に追跡調査(フォローアップ)を実施した。認知機能検査(MMSE)と趣味および仕事の有無の質問を再実施し、欠損値のない122名(男性51名、女性71名、平均年齢71.2±6.9歳)について、縦断的に解析を行った。女性において趣味があることにより将来の認知機能低下を防ぐ可能性が示唆された。一方、仕事の有無による将来の認知機能低下への影響は明らかとはならなかった。
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