研究課題
基盤研究(A)
中国大陸・朝鮮半島・日本列島・インドシナ半島北部などで共有された古典についての研究を「東アジア古典学」とし、漢字による文字世界が生成する局面・境界領域(「文字世界のフロンティア」)に視点をおき、国際協働のもとに「東アジア古典」の構造と生成の研究を行う。アジア・北米・ヨーロッパとの研究交流、次世代への学問的継承も視野に入れる。「東アジア古典学」の構造と生成のメカニズムを「文字世界のフロンティア」という中心概念をたてて明らかにしようとする点に独創性が認められる。この中心概念により、人間の普遍的営為としての文字文化形成の追究へと発展することが期待される。また、国際協働によりテーマの深化、拡大が見込まれるとともに、次世代教育により、文献学的研究における基盤形成と受け継ぎが期待される。