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2023 年度 研究成果報告書

現代イスラームにおける法源学の復権と政治・経済の新動向:過激派と対峙する主流派

研究課題

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研究課題/領域番号 19H00580
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 中区分6:政治学およびその関連分野
研究機関立命館大学

研究代表者

小杉 泰  立命館大学, 立命館アジア・日本研究機構, 教授 (50170254)

研究分担者 見市 建  早稲田大学, 国際学術院(アジア太平洋研究科), 教授 (10457749)
森 伸生  拓殖大学, 付置研究所, 名誉教授 (20349202)
長岡 慎介  京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (20611198)
末近 浩太  立命館大学, 国際関係学部, 教授 (70434701)
山根 聡  大阪大学, 大学院人文学研究科(外国学専攻、日本学専攻), 教授 (80283836)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワードイスラーム法源学 / イスラーム思想史の現在 / 主流法学派の解釈方法論 / サラフィー主義 / 軍事の世俗化とジハード主義 / ポスト資本主義とイスラーム経済 / 性倫理と服装規定をめぐる論争 / ハラール経済・産業の拡大
研究成果の概要

本研究は、イスラーム諸国でイスラーム法(シャリーア)の基盤たる法源学(法典拠解釈の方法論)が復権している意義を研究した。日本では未解明であったイスラーム法源学を体系的に整理し、イスラームにおける「法解釈」のあり方を明らかにした。また、それと比べた過激派の法解釈の恣意性を解明し、この問題を実証的に論じるために、政治と暴力・イスラーム経済・ハラール食品産業・性倫理と服装規定、について調査・考察をおこなった。政治に限らず、経済・社会生活、私的領域の分野での法解釈の論争を、中東、南アジア、東南アジアの各地域の事例研究と地域間比較を通じて考察した。今後も成果の公刊および国際発信を継続したい。

自由記述の分野

比較政治学、地域研究、イスラーム研究

研究成果の学術的意義や社会的意義

イスラーム世界は世界人口の4分の1を占め、その実態を解明することは日本と国際社会にとって大きな課題となっている。本研究は、現代のイスラーム復興の中核をなす「イスラーム法源学」の復権を、この学問の体系的な解析と合わせて考究し、イスラームに関する新しい知見を蓄積した。穏健派と過激派の対立についても、単に政治的な問題ではなく、イスラームの法典拠の解釈と方法論上の対立があり、主流法学派の方法論が復権することが過激派抑制にも役立つことを解明した。それによって、イスラーム世界の固有性を理解する補助線を新しく設定できたことは大きな成果であり、「イスラーム法源学」の活用による研究推進をさらに提起していきたい。

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公開日: 2025-01-30  

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